愛媛の文化芸術活動をつなぐ情報拠点

HOME イベントリサーチ・体験レポート

令和6年度県民総合文化祭 子ども伝統文化フェスタ

イベントリサーチ

令和6年度県民総合文化祭 子ども伝統文化フェスタ

2024
12-01
子ども伝統文化フェスタで、子ども達のすばらしい才能を浴びてきました!【愛媛/松山市】
ハンドルネーム:
訪問先名:愛媛県県民文化会館

愛媛県県民文化会館で、子どもたちの作品や発表を通して伝統文化のすばらしさを感じた一日! 

明るくさわやかで活力のある郷土づくりを目指すアマチュア文化の祭典である「県民総合文化祭」。

愛媛県では地域に密着したさまざまな文化や芸術イベントを毎年秋に開催しており、今年も10月〜12月まで県内各所でイベントが行われています。

今回は2024年12月1日(日)に愛媛県県民文化会館で行われた「子ども伝統文化フェスタ」の様子をご紹介!

県民文化会館を広く使って、とても楽しく興味深いフェスタになっていましたよ。

総合受付では、子どもが受け取れるものがたくさん用意してありました。

この日2回開催されたお楽しみ抽選会の抽選券に、風船、みきゃんのシールと、ここに来るだけでプレゼントがたくさんもらえて、一緒に行っていた2歳の娘も大喜び!

また、サブホールの入り口には県民総合文化祭の総合プログラムの原画デザイン入選作の展示も。

どれも県民総合文化祭への思いが溢れるすばらしい作品たちばかりでした。

この日はサブホールの成果発表のみならず、愛媛県県民文化会館中で子ども達の成果をたくさん見ることができました。

1階にはサブホール横の川柳の展示と、県民プラザの生け花の展示がありましたよ♪

川柳まつやま吟社ジュニア部の川柳の展示では、小学生らしい生き生きとした川柳がずらり。

横には絵も添えてあって、より情景が浮かぶ素敵な空間でした。

つくしいけばなこども教室、池坊いけばな若葉会、池坊松山支部キッズの会の子ども達によるたくさんの作品が並べられていた生け花の展示。

作品の説明欄に絵が描いてあったり文章が少しつたなかったりするのを見て、本当に子どもの作品なんだと初めてわかるくらい、大人顔負けの素晴らしい作品ばかりでした。


総合受付にはガチャガチャも! 総合受付から子どものイベントらしい様子でした。

2階では様々な体験をすることができました。
ワークショップに着付け体験、お琴の体験と、普段あまりできない体験に多くの子ども達がわくわくして、笑顔がたくさん溢れていましたよ!
 
着付け体験では、たくさんの子ども達が色鮮やかな着物に衣装チェンジ!
着付けの先生に帯までしっかり巻いてもらって、みんな自然と背筋が伸びて顔つきがきりりとしていました。
 
実際のお琴に触ってたっぷりと指導を受けられるようになっていたお琴の体験。
先生と一緒に「さくら」などを練習していて、きれいなお琴の音が響いていました。
 
水引体験ワークショップは、常に人が待っていて大盛況。
愛媛県の工芸品として有名な伊予の水引で、クリスマスリースづくりを体験できます。
 
私も実際体験してみましたが、やること自体は難しくないのですがかなり繊細で少し苦戦。
それでも優しく教えていただき、可愛いリースを作ることができたので大満足です!
 
また、2階真珠の間には、今回の参加団体を紹介するカードが置いてありましたよ。
子ども伝統文化フェスタ」には、たくさんの団体が参加していること、そして子どもが伝統文化を学べる場所は思っていた以上にたくさんあることに気が付きました!
 

参加団体紹介カード。 一度に全部見てみることができるのが嬉しいですよね。

着物の着付け体験コーナー。 色鮮やかな着物に着替えて、楽しそう!

どの演目もすばらしかった成果発表!津軽三味線も素敵でした! 


サブホールで開催されていた成果発表では、子ども達がこれまでこの舞台に向かってしてきたたくさんの努力が大きな成果となって表れていました。
どの発表を見ても子ども達が日々のお稽古に真剣に取り組んでいることがわかり、すばらしかったです。
 
愛媛県内に根付く伝統文化の数々に、子ども達を通じて触れることができました。
今まで知らなかった文化もたくさんあり、どの文化も大変興味深く楽しかったです。
 
広いホールでたった一人で吟じたり舞ったりするのは、大人でも緊張してしまうもの。
思春期でより複雑な心模様の中でも、この日の発表では誰一人として恥ずかしがったりわざと失敗したりせず、堂々と舞台に立っている姿にとても胸が打たれました。
 
小さい子から高校生まで、また、習い始めて日が浅い子も10年以上続けている子も、みんなが今自分にできる最大の実力を発揮して作りあげた演目にはどれも感動。
伝統文化のすばらしさ、そして子ども達の持つ大きな力を感じられる、とても素敵な成果発表でした。
 

サブホールの広い舞台に一人で立って、朗々と吟じる姿が素敵でした。

成果発表の最後には津軽三味線絢の会のみなさんの演奏を聞くことができました。
テンポが速く動きの大きい津軽三味線がぴたりと揃って鳴り響き、すごくかっこよかったです。
 
津軽三味線絢の会主催の片山慈(かたやま めぐみ)さんは、東温市在住で、津軽三味線の音色のすばらしさを伝える活動をされています。
「私くらいの三味線弾きは世界にゴマンといるけれど、ここが世界の中心、ど真ん中。 真っ直ぐな気持ちで伝え続けます!」
(片山慈さんHPより引用:https://katayamamegumi.com/)
 
この日は3曲の演奏と、日本舞踊とのコラボが予定されていました。
ただ、五穀豊穣という曲の終わり掛けに片山さんの合図とともに、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」の演奏が入るサプライズがあり、会場は大盛り上がりでしたよ!
 
津軽三味線絢の会の最後の演目として行われた、片山さんの三味線と日本舞踊のコラボは、背景の雪も相まってとても美しい発表でした。
津軽じょんから節の激しくも少し悲しい響きときれいな舞に、息をするのを少し忘れてしまう程。
 
軽快な三味線と、それに合わせてしゃんと舞う子ども達。
成果発表の大トリにふさわしい、とても素敵なコラボでしたよ!


まとめ


子ども達ががんばる姿や作品に大感動!

才能あふれる子ども達の姿はとても輝いていました。

 

どんなに大切な文化でも、担い手がいないと途切れてしまいます。

子どもたち自身が楽しく感じているならぜひこのまま続けていってほしいと、発表や作品を見ていて強く思いました。

 

伝統文化にはあまり触れてこなかったけれど、実際見てみるととても興味深いものばかり。

私には2歳の娘がいるのですが、彼女がいづれかの文化に興味を持った時には、今回の経験をもとにその文化のすばらしさをきちんと伝えたいです。

 

楽しい体験ができて、すばらしい発表を見れた「子ども伝統文化フェスタ」。

少し遠くに感じていた伝統文化が身近に感じられた一日でした。

 

 

令和6年度県民総合文化祭 子ども伝統文化フェスタ

開催日/2024年12月1日(日)

開催場所/愛媛県県民文化会館

開催住所/愛媛県松山市道後町2丁目5‐1

駐車場/普通295台・障害者用内8台(30分100円)

料金/入場無料

問い合わせ先/愛媛県総合文化祭実行委員会

電話番号/089-947-5581

PAGE TOP