訪問先名:愛媛県県民文化会館 真珠の間
こんにちは!曽我美なつめです。
愛媛県の様々な芸術文化に携わるアマチュアの人々が主役となる、県民総合文化祭。
今回はその一環として行われた、「短歌大会」へと足を運んでみました!
元々普段からライターとして、たくさんの文章を書いているわたし。
昔から学校では国語の成績だけがいいタイプでしたが(笑)、そういった性格も高じてか、文章と同様ことばの世界でもある短歌にも興味津々。
たった31文字の短いフレーズで、写真のように一瞬を切り取るとも言われる短歌の世界。
その一端を、ちょっぴり覗いてみたいと思います。
応募された短歌の数は200近く!シチュエーションが思わず想像できる歌もたくさん
県民総合文化祭の他の催しでは、大会の中でトーナメント戦や展示が行われたり、公演が行われるものも多いですが、この短歌大会は応募作の批評や表彰式がメインとなります。
短歌大会へ参加する際は、事前の公募期間に自身で作った短歌を応募する事が本来はマスト。
わたしは残念ながら応募の機会を逃したのですが…それでもたくさんの方の応募作品をずらりと並べた作品集が手に入るのは嬉しい!
受付で配布された作品集を眺めるだけでも、個人的には結構楽しかったりします。
今回の大会では、どんな作品が応募されたのか。そしてどんな短歌が賞を取ったのか?
イベントの模様を通して、実際に見ていきましょう!
ですが受賞者の中には20~30代の方の姿も!とても共感できる内容の短歌でした
短歌大会当日の催しは主に3つ。
最初に応募作の批評が地元の選者さんによって行われ、お昼からは県外から著名な短歌の先生を招いての講演会と批評会、最後が表彰式となっています。
まず最初の批評で印象的だったのは、応募があった作品ほぼすべてに選者さんが何らかのコメントをつけていた点!
今回の短歌大会への応募作は全部で193作。そのうち賞を受賞できるのは、当然ながらごく一部。
ですが大会当日は、賞に入らなかった作品にもほとんど何かしらのコメントがつけられていました。
短歌でも文章でも、絵でも音楽でも、誰かから作ったものに対してコメントや評価をもらえる、というのは嬉しい事。
一生懸命作った物への評価が振るわないとやはり残念ではありますが、一方で「これいいね!」と言われた時は、ものすごく嬉しい気持ちになりますよね。
続いては、講師の藤原先生による「リアリズムの現場」をテーマとした講演。
先生は講演で、様々な職業の現場が歌われた短歌を多数紹介してくれました。
新聞記者や会社員、タクシー運転手に税務局の公務員など。
様々な仕事をしながら歌人として活動する人々の短歌を紹介しつつ、その職業の人にしか描けないリアリティある一瞬を切り取る面白さを教えてくれました。
講演後には先生からの短歌講評があり、そして最後は表彰式!
大会では毎回、地元の選者さんたちが選んだ「相互選」と、講師の先生が選んだ「講師選」の2部門があります。
当然選ぶ人が違うため最優秀賞となる県知事賞ほか、入賞まで入る短歌はそれぞれバラバラ。
受賞のチャンスが普通の公募より少し広がる点も、参加してみよう!と思えるポイントかもしれません。
先生の講評のあとは、いよいよ緊張の表彰式です…!
読んで思わずクスッとするような歌や、「あるある!わかる~!」と共感する歌。
あるいはスマホやテレビにまつわる歌、ガザの戦争などの時事ネタに、マツケンサンバや星乃珈琲のプリンの話まで。
様々なネタを読んだバラエティ豊かな短歌がたくさんで、個人的にはとても楽しいひと時となりました。
私のように昔は国語が得意だった!という人や、ブログやSNSで文章を書くのが好き!という人には、短歌、結構おすすめだと思います。
ちょっとでも面白そう!と思った方はぜひ、気軽に短歌を作ったり、作品を公募に出してみたり、あるいは今回のような短歌のイベントをちょっぴり覗いてみてくださいね。
開催日/2024年11月10日(日)
開催場所/愛媛県県民文化会館 真珠の間
開催住所/愛媛県松山市道後町2-5-1
料金/無料(応募料:二首一組3,000円、学生・生徒は無料)
問い合わせ先/愛媛歌人クラブ
電話番号/090-8972-5792