松山杵家会は、六世家元 杵家弥七を中心に全国に支部を持つ(アメリカ支部を含む)「長唄杵家会」に属しています。東京に本部を置いている「杵家会」は初代杵家弥七(1834年/天保5年)からはじまり、現在六世まで続いています。特に四世(女性)は、譜面のなかった時代に『三味線も洋楽のように楽譜があれば、もっと簡単に覚えられるようになるのでは』と考え、現在の三味線文化譜を考案しました。長唄に限らず、端唄、小唄、民謡等、現在も広く利用されています。 「杵家」という名称は当初「きねや」と呼ばれていましたが、昭和5年「きねいえ」と改称され、現在にいたっています。四世は長唄の楽譜の発行と共に、古曲、稀曲の発掘にも取り組み、現六世まで受け継がれています。
松山杵家会は、コロナ禍前までは、東京で行われる会にも参加していました。平成31年4月30日「五世杵家七媼13回忌」「六世杵家弥七古希」記念演奏会(国立劇場小ホール)にて「長唄 都風流」を披露しました。
令和元年11月23日第59回杵家会演奏会(紀尾井ホール)では「長唄 連獅子」に出演させていただきました。コロナ禍3年目、それぞれの支部で活動を工夫し、長唄三味線の魅力を伝えています。